<<押絵ト旅スル男>>

トリメガ研究所企画の展覧会では恒例となりました、新作アニメーション。今回は展示品のひとつではなく、展覧会のテーマを象徴するようなものにしたいと考えました。

打ち合わせを重ねる中で浮かんだ小説が、江戸川乱歩の「押絵と旅する男」です。「めがねと旅する美術展」という展覧会タイトルもこれに倣っています。

物語の発端は昭和初期。列車の中で出会った不思議な老人が、およそ30年前に起きた兄の「失踪」について語り始めます。のぞきからくり、遠近法、押絵細工、遠眼鏡、浅草十二階(凌雲閣)からの眺望……。昭和4年に発表されたこの短編には、人間の根源的な欲求である「見ること」や「覗くこと」の魅力と恐怖との双方が、乱歩独特の幻想的、耽美的な物語として描き出されています。当時の「新視覚」が人間の好奇心や美意識にどう作用したのかを、我々はそこから読み取ることができます。

*本作品は「めがねと旅する美術展」会場にて上映いたします

冒頭2分20秒

予告編

出演:梶裕貴/細谷佳正/坂本頼光
原作:江戸川乱歩「押絵と旅する男」より
監督:塚原重義
キャラクターデザイン:やぼみ
音楽:アカツキチョータ
プロデューサー:迫田祐樹
企画:トリメガ研究所(川西由里・工藤健志・村上敬)

レイアウト原画

絵コンテ

 背景美術