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島根県立石見美術館   平成30915日(土)~1112日(月)

静岡県立美術館   平成301123日(金・祝)~31127日(日)

(会期終了)

青森県立美術館  平成30年7月20日(金)~9月2日(日)

東京飛地展示@カマタ_ソーコ
平成30年7月6日(金)、7日(土)、8日(日)、13日(金)、14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)、20日(金)、21日(土)、22日(日)

最新情報

展覧会概要

現代社会には膨大な量の画像や動画、文字やサインといった視覚情報が溢れています。私たちの日常生活は、人間の五感の中でも「みる」という行為に圧倒的に依存しているといわざるをえません。
この「みる」という行為を支える器具として欠かせないのが、「めがね」です。「めがね」という言葉は視力を補うため装着する器具のことですが、「遠めがね」や「虫めがね」といった用例から、レンズも広義の「めがね」ととらえられてきたことが分かります。さらに「色めがね」「おめがねにかなう」などの言葉があるように、「めがね」にはものを見る際のフィルターといった意味も付されていることも注目されます。
本展では、江戸時代後期の日本に一種の視覚革命を起こした、西洋由来の遠近法やレンズを用いた「からくり」にはじまり、列車や飛行機といった近代交通機関がもたらした新しい視覚、第二次大戦後の技術革新によって目覚ましい進化をみせてきたミクロ/マクロの世界の可視化といった、テクノロジーの発達に伴走してきた表現の軌跡を追います。あわせて、人類に普遍的な欲望である秘められたもの、見えないものを露わにする試みについても考察します。

グッズ情報

押絵ト旅スル男

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トリメガ研究所企画の展覧会では恒例となりました、新作アニメーション。今回は展示品のひとつではなく、展覧会のテーマを象徴するようなものにしたいと考えました。

打ち合わせを重ねる中で浮かんだ小説が、江戸川乱歩の「押絵と旅する男」です。「めがねと旅する美術展」という展覧会タイトルもこれに倣っています。

物語の発端は昭和初期。列車の中で出会った不思議な老人が、およそ30年前に起きた兄の「失踪」について語り始めます。のぞきからくり、遠近法、押絵細工、遠眼鏡、浅草十二階(凌雲閣)からの眺望……。昭和4年に発表されたこの短編には、人間の根源的な欲求である「見ること」や「覗くこと」の魅力と恐怖との双方が、乱歩独特の幻想的、耽美的な物語として描き出されています。当時の「新視覚」が人間の好奇心や美意識にどう作用したのかを、我々はそこから読み取ることができます。

*本作品は「めがねと旅する美術展」会場にて上映いたします

冒頭2分20秒を限定公開!

予告映像

レイアウト原画

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絵コンテ

背景美術

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ジャンルの垣根を超え、広く視覚文化について考察する展覧会の開催を目的とし、島根県立石見美術館、青森県立美術館、静岡県立美術館の学芸員3名により、2008年6月に結成された研究チーム。

これまで、2010〜11年の「ロボットと美術」展(2010年度美連協大賞奨励賞、第42回星雲賞・自由部門ノミネート)、2014〜15年の「美少女の美術史」展(2014年度美連協大賞奨励賞)を開催。美術にとどまらず文学・科学・漫画・アニメ・ホビーといった領域を横断する作品セレクトや、開催館ごとに出品作品の異同があるだけでなく構成まで変えてしまう展示スタイル、また首都圏や関西などの大都市圏にない地方公立美術館の連携による運営など、従来の美術展、巡回展のあり方を問い直す活動が話題となる。展覧会ごとにその象徴となる新作アニメーションを制作し、会場で上映することも恒例となっている。

チーム名の由来は3人ともめがね着用者であること(=トリプルメガネ)、また一説に「めがねっ子」愛好者であるためともいわれる。

2018年、いよいよ研究所のシンボルである「めがね」をテーマに掲げ、「視覚」という壮大なテーマに挑む第3弾展覧会「めがねと旅する美術展」の開催が決定。

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川西由里(かわにし ゆり)

島根県立石見美術館専門学芸員。

大阪府出身。大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了(芸術学専攻)。2000年より島根県立石見美術館の開館準備を担当し、2005年の開館より同館に学芸員として勤務。

専門領域は日本美術史(近代絵画)。企画に携わった主な展覧会に「森鷗外と美術」(2006年)、「モダンガールズあらわる。昭和初期の美人画展」(2008年)、「大下藤次郎の水彩画」(2008年)、「和歌と美術」(2013年)、「没後70年 北野恒富展」(2017年)など。

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 工藤健志(くどう たけし)

青森県立美術館学芸員

福岡県出身。大阪教育大学美術教育学専攻造形芸術学専修修了。1993年〜1998年、田川市美術館(福岡県)。1998年〜2006年、青森県立美術館の建設準備に携わり、2006年より現職。
 専門領域は戦後の日本美術、文化史。企画に携わった主な展覧会に、「立石大河亞1963-1993」(1994年)、「山本作兵衛展」(1996年)、「縄文と現代」(2007年)、「ラブラブショー」(2009年)、「Art and Air」(2012年)、「成田亨 美術/特撮/怪獣」(15年)、「ラブラブショー2」(17年)など。

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村上 敬(むらかみ たかし)


静岡県立美術館上席学芸員


宮城県出身。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了(文化資源学研究専攻)。1998~2002年、香川県文化会館学芸員。2002年から現職。
 専門領域は近代日本美術・デザイン史および文化資源学。企画に携わった主な展覧会に、「もうひとつの明治美術」(2003年)、「〈彫刻〉と〈工芸〉――近代日本の技と美」(2004年)、「維新の洋画家 川村清雄」(2012年)、「夏目漱石の美術世界」(2013年)、「再発見!ニッポンの立体」(2016年)など。

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